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アコースティックギターの修復

久しぶりのブログ更新です。
今日は真空管アンプからちょっと離れてギター修復のお話です。

ひょんなことから黒のアコースティックギター(アコギ)を手に入れました。
MORRIS(モーリス)のMG-301BKと言う型式のアコギです。
モーリスギターは日本を代表する老舗ブランドでもちろん国産です。

このギター実は難点がありまして、ブリッジがはがれかけているのです。
「ブリッジ」とは弦の端をボディーに固定部品で接着剤で固定されています。
その接着が不十分だと弦の引っ張る力で剥がれてくるのです。
このブリッジの剥がれで弦の振動がうまくボディーに伝わらずひどい場合は歪んだ音になってしまいます。

写真でも分かるようにブリッジの下の方が剥がれ小型ドライバーが結構深く刺さります。
このブリッジを一度はがして綺麗に再接着し元の状態に修復するのが今回のお話です。

まずはこのブリッジを全部はがして取り除きます。と言っても無理に力づくで剥がすとボディー本体まで傷つけギターが使い物にならなくなります。
綺麗に剥がす方法はブリッジ部分をアイロンで温め接着剤を柔らかくし剥がしていきます。
まずはブリッジの周りをマスキングテープで保護します。

次にブリッジの形状に合わせて切り抜きした厚紙を作り上からあてがいます。これはアイロンをブリッジに充てる時ボディーにできるだけ熱が伝わらないようにするための工夫です。

そしてアイロンを最強に熱しブリッジの上に乗ぜてブリッジを温めます。

接着剤が柔らかくなった頃合いを見計らってドライバーなどを挿し込みながらブリッジをはがしていきます。

このブリッジ剥がしが一番緊張し気を使うところです。今回は運よく綺麗に剥がせました。
剥がした後の接着剤の残りなどを綺麗に取り除き、再接着するのですが接着部分をペーパーなどで磨き平らに下処理をしておきます。

使用する接着剤は「タイトボンド」と言う木工用の接着剤です。この接着剤は強烈でギター製作にはこのボンドが使われているとのことです。

接着の後はC型クランプで圧着固定します。この状態で接着剤がしっかり乾くまで24時間固定しておきます。

翌日、綺麗に接着できているのを見たときは感動しましたね。
ここまで修復できたのならより綺麗に仕上げようとフレット部分や弦を張る金属部分をピカールでピカピカに磨き上げます。

そして修復完成したアコースティックギターがこちらです。

ただ残念なことに私、ギターはそんなに得意ではないのです。
若いころ少しは弾いていましたが、今では指は全く動かずコードもほとんど忘れてしまいました。
また一から練習です。
指が痛い~!

「高圧電流」はおかしな表現

今日のYahooニュースに
<北朝鮮 中国国境に高圧電流か>
という見出しのニュースがありました。

「高圧電流」って結構耳にしますよね。
でも、おかしくありません?

なまじっか電気のことを少し知っているとどう解釈していいのかもやもやしてしまいます。
「高電圧」、「大電流」ならまでしも「高圧電流」ですから高い電圧がかかっているのか、大きな電流が流れているのか???です。
まさか高電圧に大電流が流れているなんてことはないでしょう。

たぶん、電気のことあまり分かってない方が大げさに表現しようとしてこんな言葉になったものかと思います。

 

でもこんな誤用他にもあるのでしょうね。
ほかの専門分野で使われている言葉を一般人が知ったかぶりで誤用していることも。

 

http://otonokobo.jp/