『ペア真空管』とは特性の揃った2本の真空管のことを言います。
そもそも『ペア真空管』がなぜ必要なのかと言うことを説明します。
プッシュプル回路で使用する真空管は2本の真空管で動作します。その2本の特性が揃っていないと正しい増幅ができないことになります。
そこで、2本の特性が揃った真空管が必要になり『ペア真空管』として売られているわけです。
それでは、シングル回路の場合はどうでしょう。
シングルと言うように1本の真空管で動作しますのでプッシュプルのようなことはありません。
しかし、アンプはステレオですから左と右があります。左右の増幅度が違うと音の中心がずれてしまうことになります。
そこで、シングルの場合は増幅特性の揃った2本の真空管があればいいことになります。SK-100のようなシングル回路で使用する真空管は増幅特性が揃った『ペア真空管』が求められます。
音の工房ではSK-100と同じ回路の試験機を用意して、真空管を計測しています。
入力を一定にして出力を計測し同じ値(近い値)のものをペアとして組み合わせます。