さて部品取り付けまでできて、いよいよ配線です。
その前に電源部分の電子回路を基板にし配線部の小型化を図ります。
設計回路に従い部品を取り付けていきますが少々基盤が小さかったようです。この小ささがあとで苦労することになります。

まず電源回路だけを配線し動作試験しました。

基板を載せて動作試験です。
まずヒーター回路。
数種類の真空管を使いますので真空管ごとにヒーター電圧が違うため切り替え回路が必要です。

ヒーターの切り替え回路はうまく動作しました。

次に2系統の電源回路ですが、ここはリップルとノイズが予想以上に多く、その対策で一部回路変更とフィルター回路の追加を行いました。
基板に余裕がないため基板からはみ出て部品配置になりました。
その後すべての配線を行い全体調整です。いくつかの修正を加え概ね設計通りの動作が確認でき「真空管検査機」の完成です。


しかし、実際に使ってみると入力電圧測定端子の位置が使いづらいので変更。部品が付いてからのシャーシ穴開け作業は困難を極めます。
さっそく真空管を挿して試験をしてみました。
なかなか使い勝手もよくなり、安定した動作をしています。
これで真空管のペア選別や動作確認が容易にできるようになります。

この真空管試験機は音の工房真空管アンプ専用機で汎用性はないですが、音の工房にとっては大きな力になること間違いありません。大切に使用していくことにします。
