300Bシングル真空管アンプ試作

当初「全段差動プッシュプル」真空管アンプを作ろと考えていましたが、ひょんなことから300Bの真空管で「シングルアンプ」を試作することになりました。

トランスは手持ちのタンゴのトランスです。
初段は差動回路で2段目はSRPPを使い300Bを駆動します。300Bは定電流駆動にしました。300Bでの定電流一度やってみたかったのです。
300Bのような直熱管はハムノイズが出やすいためフィラメントは直流給電しています。それとシングルは電源ハムを受けやすいので電源回路にはFETによるリップルフィルター回路を入れました。この効果は抜群でした。

詳細なデータ採取はこれからですが、最初の音出しではかなりいい線いってます。300B定電流駆動はなかなかいいです。そしてハムやノイズも全くなく無音です。
まずは第一段階成功と言ったところでしょうか。

今回使用したタンゴのトランスはタンゴ自体がすでに廃業されてトランスは生産されていません。本当に残念です。
今回使用した出力トランスは「XE-20S」と言うものですが、いずれこれに代わるトランスを見つけなければいけないとなると気が重いです。と言うのも出力トランスでもちろん音が違ってくるものですから。

今まで使っていたタンゴのトランスも無くなると思い入れもあり、とても良いもののように思ってしまいます。
しかし案外技術進歩で最近のトランスもいいものになっているかもしれません。そうあることを期待してトランス探しを始めることにします。