「工房便り」カテゴリーアーカイブ

音の工房からのメッセージ

真空管試験機の製作(1)

真空管全盛の昔には「真空管試験機」と言う測定機があり、今でも使用している方がいます。
いろいろな種類の真空管の性能を計測する測定です。

  Wikipediaの画像

ただこの測定機は真空管の代表的な値を測定するだけで、詳細なデーターを測ることは出来ません。真空管が大体使えるものか、かなり劣化しているか、壊れているか程度のものでした。

さて、ステレオ真空管アンプを作ろうとすると右と左の増幅度の差が気になってきます。左右に同じ信号を入れた時、出てくる出力も左右同じでなければ音の定位がずれることになります。
つまり左右二つのアンプの増幅率をきっちり合わせる必要があるのです。そのためには左右の真空管特性が揃ったものを使う必要があります。

真空管は近代部品のように同じ性能のものを確実に作るこは出来ません。そこで多くの真空管を測定して性能の近いものを2本選び出し、ペア真空管として販売されています。それを左右の回路に使うと性能の揃ったステレオアンプが出来上がるのです。

ただ、市販のペア真空管は代表的な条件での測定でペアを決めています。
ところが作るアンプの条件が違うと必ずしも同じ増幅度にならないことがあります。
また、フォノイコライザーのような高い増幅度のアンプでは市販のペアでは対応できない事があります。

そこで、真面目に真空管アンプを作ろうとするとそのアンプに合った特性の真空管を選ばなくてはいけないことになります。
そこで音の工房のアンプに合わせた真空管試験機を新たに製作することにしました。

この試験機は音の工房アンプに特化したもので汎用試験機でありりません。
アンプと同じ動作状態で静的特性と動的特性を測定でき、精度の高いペア真空管選別が出来るようにします。
製作手順としては
(1)真空管試験機回路設計
(2)必要部品収集
(3)シャーシ配置設計
(4)シャーシ穴開け加工
(5)部品取り付け
(6)配線
(7)配線チェック、電源投入、動作確認
(8)調整検査
(9)完成

さて順調に進むでしょうか。
製作開始です。
回路設計が終わり部品もほぼ揃いました。
さっそくシャーシの配置設計です。

この配置設計では使いやすさを優先し部品同士の干渉を考慮し配置します。
部品の穴位置を決めシャーシに印をつけます。

穴開け作業。この作業が一番散らかり大変な作業です。
丸穴はボール盤やドリルで出来ますが、四角穴は大変です。大まかな穴を空けてあとはヤスリで角穴に仕上げていきます。根気のいる作業です。

穴開けが出来れば半分以上終えた気分になります。
さっそく部品が正しく付くか取り付けてみます。

FAX電話機の交換

以前から少々調子が悪いところがあったFAXが、いよいよ壊れて使えなくなりました。
いまどきFAXかよとも思いますが、仕事上使う機会が時々あります。

ということでFAX電話機を急遽買い換えました。

手前が今まで使っていたもの、奥側が新しいFAXです。
最近のものはさすが小さくなってスタイリッシュ。FAXなのに紙を入れておかなくてもOK。FAX受信はメモリーされ後で好きな時にゆっくり印刷です。印刷するときに用紙を差し込むってことです。
以前はFAXが紙詰まりで読み取れないものがあり再送信を願いしたこともありましたが、これからはそのような心配もありません。
メモリーが安くなったので今ではメモリー受信は当たり前なんだろう。

替えて早々に1件のFAXでの注文とお客様から立て続けに2本の電話が入り、大活躍!

FAX電話機が小さくなった分、机の上も広く使えて言うことなしです。
こんなことならもっと早く替えればよかった。

久しぶりで秋葉原へ

今日は久しぶりに秋葉原へ行って来ました。
目的はお取引業者様へのご挨拶と開発中の大型アンプ部品の品定めです。
すっかり変わってしまった秋葉原に昔の名残を求めて部品街を歩いてみました。

相変わらずごちゃごちゃと部品が並ぶお店、秋葉原はこうでなくっちゃ!
お店の方には暇そうにしているときにしか声はかけません。それが暗黙のルール。

今では、インターネットがこれだけ普及し、出掛けなくても欲しいものが手に入る時代です。だんだん秋葉原に出かける回数も減ってきました。
しかし、実際に手で触れてこの目で見て買いたい部品だってあるのです。
ネットで買って届いてみると「ああ~、こんなんじゃなかった」と思ったことも何度もあります。

今回は開発中の大型アンプのツマミの選定も一つの目的でした。
実際に見て色合い、質感、イメージなどいろいろ見てきました。
そして買い求めたのがこのツマミです。

形、質感はこれでいいのですが、色が・・・
左側がブロンズ色、右がブラック色。
シャーシの本体色は黒ブラックなので、あとは実際に取り付けて最終的に決めたいと思い2種類の色を手に入れてきました。

ツマミもほぼ決まり、だいたいの部品が揃ってきました。
シャーシのシルク印刷版下校正も昨日終了して、シャーシの完成を待ちます。
こうして製品が少しづつ出来上がっていきます。.

新年のスタート(2018年)

あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。

2018年がスタートしました。
あれもやりたいこれもやりたい、と思うのですが果たして今年はいくつ実行できるのでしょうか。

今年は年明け早々「真空管アンプキットSK-50KT」の販売再開です。
今までこのキットは限定数での販売でしたが、今回は継続して販売することにしました。
キット販売は意外と手間のかかるもので部品ひとつひとつ数を確認しながら小分け袋詰め、ねじ類から線材の長さ切断など結構手間がかかるものです。
そして、製作されているお客様からのお問い合わせの対応などもあります。
しかし、完成してお喜びの声をいただくとそんな手間ひま苦労は吹っ飛びます。
もの作りの好きな仲間が喜んでくれる、それでもう十分です。
「真空管アンプキットSK-50KT」の販売は1月11日を予定しています。
(販売は1月25日からになりました。遅れて申し訳ありません。)もう少しお待ちください。
真空管アンプキットSK-50KTのページはこちら
http://otonokobo.jp/01_products/kit_SK-50KT.html

もうひとつ、2月に入ったらフォノイコライザーの販売開始です。
MCトランスの入荷が計画より遅れていますので販売開始日は2月中旬から下旬になりそうです。状況が分かり次第またアナウンスします。
この真空管式フォノイコライザーも多くの方からお問い合わせをいただいております。
真空管式フォノイコライザーのページはこちら
http://otonokobo.jp/01_products/SK-EQ10.html

今年もやりたいこと、やらなければいけないことがいっぱい。
何事も楽しんでやっていきたいと思います。
今年も音の工房をよろしくお願いいたします。
http://otonokobo.jp/index.html

「アウトレット・特別奉仕品」のページを開設

今まで限定品の販売はその都度トップページでお知らせしていましたが、今回新たに「アウトレット・特別奉仕品」のページを作成し掲載することにしました。

まず初めに登場するのが、真空管アンプ完成品「SK-50-DBブラック」と「SK-50-DWホワイト」の各1台限定品です。
これはキットSK-50KTを音の工房が製作した正規完成品です。
真空管保護カバー付き、1年間無償保証付きで特別価格58,800円(税込・送料無料)で販売します。
キットに真空管保護カバーで購入でも55,800円します。それを組立て調整し完成品としその上1年間の無償保証まで付けてこのお値段です。かなりお買い得かと思います。
  

また、もう一つ特典として、オプションにサイドウッドを通常8,000円のところ4,000円とこれまた特別奉仕価格でご提供します。この価格は上記SK-50をお買上げの方限定です。

 

今後もお買い得品を掲載していきたいと思います。
また、中古品や訳アリ品なども掲載予定ですので、乞うご期待ください。

詳細はこちらから→音の工房「アウトレット・特別奉仕品」のページ

ホームページをリニューアルしました

New HP

「音の工房」のホームページを少しリニューアルしました。
配置の変更やカテゴリーを整理して分かりやすくしてみました。

変更してアップロードしたらリンクは間違っているし文字色が変だったり、大慌てで修正し何回も更新操作。
もう少しじっくり確認してアップロードしなければいけなかったです。(反省)

これからもより見やすく、分かりやすいホームページを目指していきたいと思います。

「音の工房」ホームページURL
http://otonokobo.jp/

無停電電源の設置

数か月前にこの地域で広域停電が発生しました。
ちょうどPC(デスクトップ)で作業中いきなり電源ダウンです。そしてファイルサーバー(NAS)もダウン。
停電復旧後、再起動したらPCもサーバーも運よく無事で作業中のファイルも壊れることはありませんでした。

ただこれはたまたま運が良かっただけで、壊れてもおかしくありませんでした。
今の日本ではそうそう停電なんてあるものではないのですが、天災と同じように停電は忘れた頃にやってきます。

特にサーバーは定期的にバックアップを取ってるとはいえ保存しているファイルが壊れることは最悪です。
そんなリスクを少しでもなくすため、無停電電源を導入しました。無停電電源のことをUPSと言うのですね。
今回導入したも物はOMRON製のBY35Sという比較的小形で小容量のものです。
ups

無停電電源装置にはバッテリーが搭載されていて、通常は普通のAC100V がそのまま供給されるのですが、停電になったら瞬時にバッテリーからAC100Vを作り出し停電することなく電源を供給します。
ただし、停電後の100V供給はバッテリーの持つ限りの時間です。
今回設置した装置は9分から10分程度です。

たった10分程度ですがこの時間が重要で、これだけの時間で必要十分なのです。
と言うのもPCを操作しているときなら停電になりファイル保存し電源をシャットダウンするまで1~2分あれば十分です。
また、常時電源の入っているサーバーの方は無停電電源装置からの信号で自動的に電源停止動作を行うように設定しました。

停電さえなければ無停電電源装置なんて無用の長物なのですが、転ばぬ先の杖と言いますか今風に大げさに言えばリスクマネジメントなんですね。

何でもかんでもデジタルデータ化になった現在は怖いです。
音楽だってデジタル化となってファイルで保存されます。CDなら無くなることはないでしょうが、ハードディスクに入れたファイル形式の曲は何千曲何万曲入っていてもハードディスクが壊れたらすべての曲は無くなります。
一瞬でデータが無くなる恐怖と隣り合わせ・・・と心配しすぎてもしょうがありませんが。
少しでもそのリスクを回避する今回の無停電電源の導入でした。

OMRON無停電電源装置BY35S

音の工房のブログを開始!

ブログをはじめました。

真空管アンプに関することや「音の工房」の様子風景など皆様にお伝えしていければと思っています。

「音の工房」は本格的な真空管アンプを手の届くお値段でご提供しております。
真空管アンプの良さを多くの方に知ってもらいたい、との想いから作り上げたSK-100は多くの方にご満足いただけるものになりました。

これからも「音の工房」はよりご満足いただける真空管アンプ作りにまい進して行く所存です。
そして、このブログを通じて私の想いの少しでもお伝えできれば
また、いろいろな情報を発信できればと思っております。

よろしくお願いいたします。

音の工房
代表 本間良廣

「音の工房」のHPは→http://otonokobo.jp/