真空管アンプ組立キット SK-60KT
<お知らせ>
長年にわたりご愛顧いただきました真空管アンプキット「SK-60KT」ですが、2021年4月6日をもって販売を終了させていただきました。
・SK-60KT-DW(ボディ色:白) 53,000円(58,300円税込)
・SK-60KT-DB(ボディ色:黒) 53,000円(58,300円税込)
本物の真空管アンプをあなたの手で作ってみませんか
今や電子部品は小型化が進んで個人で物を作る範囲がどんどん狭くなってきています。
そういう中、真空管アンプはまだまだまだ自作の可能性を残しています。
「音の工房」がお届けする真空管アンプキットはその可能性を実現するだけではありません。
高い性能と、完成した時のその高級感はあなたのオーディオラックの中でも大きな存在感を持つことでしょう。
どうせ作るならメーカー製品と変わらない完成度の高い真空管アンプを作ってみませんか。
ご購入はこちらから→ 購入ページへ
ご不明な点等お問い合わせはこちらまで→ 042-785-3556
SK-60KT ラインナップ
タイプ | 型式 | 画像 | 価格 (送料無料) |
デラックスキット ・ブラック |
SK-60KT-DB | ![]() |
53,000円 (58,300円税込) |
デラックスキット ・ホワイト |
SK-60KT-DW | ![]() |
53,000円 (58,300円税込) |
真空管保護カバー ・ブラック |
SK-A004 | ![]() 装着時写真 |
6,000円 (6,600円税込) |
真空管保護カバー ・ホワイト |
SK-A003 | ![]() 装着時写真 |
6,000円 (6,600円税込) |
サイドウッド (左右ペア1組) |
SK-WD1 | ![]() |
8,800円(税込) |
黒色ツマミ | BLACK-KNOB1 | ![]() |
2,200円(税込) |
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■ 黒色ツマミはメタル製で重厚感があります。

真空管アンプキットの内容
キットの全容
キットの内容です。ボディーの色が黒と白があり、お好みをお選びいただけます。
ねじから線材まで完成に必要な部品一式が揃っています。
●ボディー色 ブラック(黒): デラックスキットSK-60KT-DB
●ボディー色 ホワイト(白): デラックスキットSK-60KT-DW
ビス類や抵抗など識別が紛らわしい部品は同種類ごとに小分け分包にしました。
キット組立に必要な工具類
・ハンダゴテ(40~60W)
・はんだ(1~0.8φ糸はんだ)
・ニッパー
・ラジオペンチ
・プラスドライバー
・小型マイナスドライバー
・六角レンチ(サイズ1.5mm)ボリュームツマミ固定用
・テスター
・その他あれば便利な工具:スパナ、ワイヤーストリッパー、ナイフ、ほか
キット組立時間
電子工作やはんだ付けの経験により差はあると思われますが
キットの組立時間は12~24時間程度です。
製作難易度
正確で確実なはんだ付けができる方なら、製作可能です。
ただし、抵抗やコンデンサーを基板に取り付けるところから製作しますので電気部品の多少の知識は有った方が望ましいです。
そして調整にはテスターを使用します。
この様なことから製作難易度は中級クラスになります。
ただ、はんだ付けさえしっかりできれば初心者の方でも時間をかけてじっくり製作し完成することができます。
出来上がった真空管アンプは売られている商品と変わらない完成度の高い高級感のある逸品です。
どうせ作るなら満足感の高い真空管アンプを作ろう
ひとつひとつシャーシに部品の取付をし、プリント基板に電子部品を組み付けはんだ付けし、線を切ってはんだ付け、そして調整、音出しと完成までには結構手間暇かかります。でもその苦労分だけ音が出た時の喜びは何物にも代えられません。
そしてその音は・・・超三極管接続回路から奏でる音は3W+3Wとは思えない迫力ある低音、伸びのある中音、繊細な高音を再生してくれます。今までのシングルアンプとは次元の違う音を奏でてくれます。
良い音を追求し、回路・部品・配置・配線の仕方そのすべてがこのSK-60に結集しています。
そして、従来キットのSK-50KTから進化してSK-60KTでは待望のヘッドホンジャックが付きました。スピーカーで聴く真空管アンプの他、贅沢な真空管ヘッドホンアンプとしてもお楽しみいただけます。
さあ、あなたも真空管アンプの自作に挑戦してみませんか!
真空管アンプ+真空管ヘッドホンアンプ
SK-60KTはスピーカーで真空管の音をお楽しみいただくだけではなく、ヘッドホンアンプとしてもお楽しみいただけます。
一般に真空管アンプは高電圧で駆動するためどうしてもノイズが出やすく真空管ヘッドホンアンプは難しい部分があります。そのため真空管ヘッドホンアンプは高価なものかノイズ覚悟の付録的なものになっています。
さて、SK-60KTのヘッドホンの実力はどうでしょう。
実際聴いてみるのが一番ですが、まずノイズは全くと言っていいほどありません。
音源を入れずにフルボリューム(最大ボリューム)にしてもノイズは一切聞こえません。
つまり高級な真空管ヘッドホンアンプと同様にノイズがなく音源を忠実に再生してくれます。
真空管の音を贅沢にもヘッドホンで聴くことが出来ます。
大きな音が出せないときや夜のひと時、ヘッドホンで真空管の音を満喫してみませんか。
SK-60KTはそのような楽しみ方もできるアンプです。
苦労して作ったアンプがヘッドホンアンプとしても使える。1台で2度おいしいアンプです。
デラックスキット完成外観写真
SK-60KT 機能と内容の説明
超三極管接続回路(超三結)で、ひとクラス上の音が楽しめます
本キットの特長は何と言っても超三結回路を採用したところです。
今までのシングル真空管アンプの問題点、それは、
・5極管接続では出力は出るものの音質に不満がある。
・3極管接続は音はかなり良くなるが出力パワーが出なくなる。
これらを解決したのが超三極管接続回路(超三結)です。
帰還部分に3極管を挿入し、出力の5極管をあたかも3極管のようにする超三結手法は1990年代に生まれた新しい真空管回路です。
自作派の方にはよく知られた回路です。実際5極管接続回路のキットを改造し超三結回路にする記事やブログがインターネットではよく見られます。
改造してまで超三結にするのはやはり音の良さでしょうね。
超三極管接続回路(超三結)にすると出力インピーダンスが下がり出力トランスを強力に駆動できますのでダンピングの利いた上音質の音になり今までの5極管とは全く違うアンプに変貌します。
作る楽しさや達成感のある組立てキットですが、最終的に音が良くなければただの飾りになってしまうことも。
その点このSK-60KTは完成したそのあとがまた楽しみ。本格的な真空管アンプの音が楽しめます。
BassBoost(バスブースト)回路付き
重低音再生をしてみたい。また、小型スピーカーのため低域が今一つ物足りない。
と思われる方のために低域を7.6dBほどアップするバスブースト回路が付きます。
後面に付いたスイッチでバスブースト機能をON/OFFでき、OFFにするとバスブースト回路は完全に切り離され、本来のフラットな周波数特性の忠実再生アンプになります。
真空管LED照明
真空管の下方からLEDで照明します。幻想的なホワイト照明の光が真空管を浮かび上がらせてくれます。
夜など少し灯りを落としたオーディオルームではとても雰囲気が出て聴くだけではなく見て楽しむ真空管アンプにもなります。
SK-60KTではLED照明を入切するLED ON/OFFスイッチを付けました。気分により照明を付けたり消したりすることが出来ます。
※ 2021年1月からLED照明色が青色LEDから白色LEDに変更になりました。
金メッキ高品位スピーカーターミナル
金メッキ高品位ターミナル
バナナプラグにも対応したスピーカーターミナルです。金メッキ仕上げで見た目だけではなく接触抵抗を抑えるなど性能面でも優れています。
丁寧で分かりやすい製作説明書が付いています
キットを作る上でとても重要になるのが製作説明書です。
製作説明書の分かりやすさはそのまま作りやすさにつながります。
SK-60KTの製作説明書は図や写真を多く載せ初心者にもわかりやすく作りました。
説明書の順で組み立てていけば迷わずに完成します。
特に細かなところや複雑なところは細かく文章で説明するより写真や図のほうがずっと分かりやすくなります。記号や番号も入れて組立て場所を明確に説明しました。
この説明書で初心者の方も迷わず組立てができると思います。
もちろん全体の回路図や詳細な調整手順などが掲載されていて、真空管アンプを理解しながら作り上げていくことができます。
超三極管接続回路(超三結回路)だから高音質、高出力
真空管アンプキットSK-60KTは超三結回路を採用しています。
三極管の直線性の良さ、音質の良さを五極管でも再現できる超三結回路。それだけでなくアウトプットトランスを力強く駆動できるため、真空管アンプではなかなか見られない高いダンピングファクター(DF=12.5)でキレのあるクリアなサウンドを再生することができます。
とても3W+3Wとは思えない迫力で今までとは次元の違う音をお楽しみいただけます。
この超三結回路は1990年代、故上条信一氏により考案されたものでその昔真空管全盛の時代にはなかった新しい回路です。
また、超三結回路の土台を支える電源回路はMOS-FETを用いた高電圧安定化電源回路とアクティブ・リップルフィルター回路を組み込んだ非常に安定した質の良い直流高電圧を作り上げています。
これにより本機の残留ノイズは150μV以下で雑音・ノイズはほとんどなく、音の信号だけを忠実に増幅する真空管アンプになっています。
超低ノイズの真空管アンプの音とは一体どのようなものか、ぜひお聴きください。
製品SK-100と同一回路
ご好評をいただいている真空管アンプSK-100シリーズも超三極管接続回路を使用しています。
SK-60KTはこの実績のあるSK-100と基本回路、使用部品は同一の物を使用しています。
この素晴らしい音のする超三結の音をぜひあなたのお部屋でお聴きいただければと思います。
SK-100の音へのご感想をたくさんいただいています。→SK-100「お客様の声」はこちら
ボリュームにALPS社製RK-27シリーズを採用
ボリュームは実にデリケートな部品です。抵抗体を接触体がスライドし内部の抵抗変化を利用して音量を変化しています。
何千何万回とスライドすると抵抗体がすり減ったり接触不良を起こしたりします。
ボリュームを回すとガサガサと雑音が出た経験はありませんか?
また、ステレオでは2連式ボリュームになっています。2つのボリュームが連動して動くのですが抵抗体の作りが悪い場合右と左で音量の変化が微妙に違うことがあります。これは大きな違和感になります。これをギャングエラーと言います。
ボリュームは直接見える部品ではないためコストを抑えたものにしがちですが、実は非常に重要な部品なのです。
SK-60KTでは信頼性の高いALPS社製のRK-27シリーズを採用しています。
このRK-27シリーズのボリュームはチャンネル間偏差(ギャングエラー)が少ないことで定評があります。また温度特性も優れており操作性も良い上級仕様のボリュームです。
真空管は大きな熱の発生源
真空管アンプは真空管自体熱の発生源であり、その熱をうまく放出しなければほかの部品に与える影響は計り知れません。電子部品は熱にそう強くはないのです。
いくら良い回路設計であっても実装設計が悪ければ決して良い結果は出ません。特にノイズに対する実装技術と熱に対する実装技術が重要です。
本機では熱の効率的な排出設計を行っています。PCL86の真空管が一段下の板に取り付ける構造になっています。
これは一段下の板と上板の間に空間を設けそこを空気の通り道にしています。それにより真空管の熱をスムーズに上方に逃がすことができます。
また、一段下の板の真空管ソケットの周りには穴が丸く周囲を囲んで開いています。これも空気の通り道を作っていてソケットの真下から上に熱が抜けるよう考慮されています。
電子部品では電解コンデンサーが熱に弱い部品です。電解コンデンサーにも温度ランクと言うものがあり本機では105℃耐熱仕様のものを採用しています。と同時にこれら熱を嫌う部品を発熱部と離す実装設計を行っています。
真空管ソケットにはステアタイト製ソケットを使用しています。
真空管は長時間使用していますとかなり熱くなります。
その真空管を支えているのが真空管ソケットです。「音の工房」では陶磁器(ステアタイト)製のタイトソケットを使用し安全面と品質面を向上させています。
ステアタイトは誘電率が小さく、機械的強度が大きく、高温における絶縁性があるため、高周波用の碍子などにも用いられる素材です。
国産の厳選された電源トランス、出力トランスを使用しています
電源回路のもっとも重要な部品と言えば電源トランスです。このトランスが良くなければ安定した電源供給ができないばかりかノイズや異常発熱の原因になります。
本機で使用している電源トランスは電流容量でひと回り上のクラスを採用し余裕を持った動作になっています。このため長い時間安心して使用できます。
出力トランスは音のキャラクターに直接影響を与える部品で、真空管アンプでは重要部品の一つです。
本機ではコア材に冷間圧延した珪素鋼材のオリエントコアを使用した出力トランスを採用しており、低域から高域まで癖のない素直な特性をもっています。
信頼性の高いインレットタイプの電源コネクターを使用
電源コネクターは計測器や高級アンプに搭載されているインレットタイプコネクターを使用しています。
付属の電源ケーブルのほか市販の様々なケーブルの交換もお楽しみいただけます。
配線材は耐熱仕様の線材を採用
意外とおろそかになりがちな線材。
本キットでは耐熱皮膜の線材を使用しています。それもUL規格(UL1007)の線材です。
配線の時、耐熱線材と普通の線材を使った時の違いは歴然です。
普通の線材ですとハンダ付の時ビニール部分が溶けてきたない仕上がりになることが多いです。その点耐熱線材はビニール部分が溶けづらいので仕上がりがとてもきれいになります。この違いはハンダ付けをするとすぐに分かります。
普通の線材だとビニール部分が溶けないようハンダ付けも短時間になりがちで、いもハンダやてんぷら半田など失敗したハンダ付けになります。
ハンダ不良の予防にも耐熱線は有効です。ただ、お値段がどうしても高くなるので採用していないメーカーもあります。
この様な細かなところがキットの作りやすさ、作りづらさの分かれ目になるのではないでしょうか。
真空管アンプキットSK-60KT 仕様一覧
項目 | 仕 様 |
品名 | 超三極管接続(超三結)シングル真空管アンプ |
型式 | SK-60KT |
周波数特性 | 15Hz~48,000Hz (8Ω負荷1W出力時±3dB) |
出力 | 3.0W+3.0W (8Ω負荷) |
ヘッドホン出力 | 50mW+50mW(60Ω負荷) |
歪率特性 | 全高調波歪特性 0.63%(0.2W) |
出力端子形状 | ターミナル バナナプラグ対応 |
クロストーク | -86dB (1,000Hz1W時) |
利得 | 裸利得22.9dB、NFB付最終利得15.3dB |
残留ノイズ | 200μV以下 |
ダンピングファクター | DF=12.5 |
入力感度 | 0.69V (8Ω2W出力時) |
入力インピーダンス | 20kΩ以上 |
スピーカー出力インピーダンス | 4~8Ω |
消費電力 | 40W以下 |
外形寸法 | (幅)180×(奥行)265×(高)148 (奥行:前後の突起含310) mm |
質量 | 約5kg |
使用真空管 | PCL86 (14GW8) 2本 |
入力端子形状 | RCA 左右各1系統 |
AC100Vコネクター形状 | 3P ACインレットタイプ |
使用ヒューズ | 2A125V 5.2φ20mm |
出力回路名 | 超三極管接続回路 |
※仕様は予告なく変更する場合があります。