久しぶりで秋葉原へ

今日は久しぶりに秋葉原へ行って来ました。
目的はお取引業者様へのご挨拶と開発中の大型アンプ部品の品定めです。
すっかり変わってしまった秋葉原に昔の名残を求めて部品街を歩いてみました。

相変わらずごちゃごちゃと部品が並ぶお店、秋葉原はこうでなくっちゃ!
お店の方には暇そうにしているときにしか声はかけません。それが暗黙のルール。

今では、インターネットがこれだけ普及し、出掛けなくても欲しいものが手に入る時代です。だんだん秋葉原に出かける回数も減ってきました。
しかし、実際に手で触れてこの目で見て買いたい部品だってあるのです。
ネットで買って届いてみると「ああ~、こんなんじゃなかった」と思ったことも何度もあります。

今回は開発中の大型アンプのツマミの選定も一つの目的でした。
実際に見て色合い、質感、イメージなどいろいろ見てきました。
そして買い求めたのがこのツマミです。

形、質感はこれでいいのですが、色が・・・
左側がブロンズ色、右がブラック色。
シャーシの本体色は黒ブラックなので、あとは実際に取り付けて最終的に決めたいと思い2種類の色を手に入れてきました。

ツマミもほぼ決まり、だいたいの部品が揃ってきました。
シャーシのシルク印刷版下校正も昨日終了して、シャーシの完成を待ちます。
こうして製品が少しづつ出来上がっていきます。.

真空管アンプの製作:配線用のツイストペア線作り

真空管アンプの製作のまず初めは配線用のツイストペア線作りからです。

音の工房ではアンプ内の配線はほとんどをツイストペア線にしたものを使用しています。
まず、「ツイストペア線」とは2本の線をスパイラル状によった状態のものを言います。中尾彬がストールを巻きつけた「ねじねじ」のような状態にしたものです。

では、なぜわざわざツイストペア線を使うのかと言いますと、このツイストペア線はとても優れモノだからです。
配線された線からは条件によってノイズは発したり、逆に外部のノイズ影響を受けて信号がノイズ交じりになったりすることがあります。
これらの現象を防いでくれるのがツイストペア線なのです。

電流は必ず行きがあれば帰りがあります。つまり、進行方向の線があればその帰りの線もあるのです。行きと帰りの線をツイストによることで、あーら不思議ノイズも発しなければ外部のノイズの影響も受けにくくなるのです。
このツイストペア線のおかげで、雑音ノイズのない透明で美しい音の真空管アンプを作ることが出来るのです。

それほど大事なツイストペア線の作り方は2本の線材の片側を万力に挟み固定して、もう片方をドリルにつけて作ります。
この時、電動ドリルだと簡単にできますが回転が速いため仕上がりが今一つ。
そこで少々手間はかかりますがハンドドリルを使っています。
ハンドドリルだと回転具合、引っ張り具合など手で感じながら巻き上げることが出来仕上がりがとてもよくできます。


手前ハンドドリル、片方を奥の万力に固定しドリルを手加減しながら回していきます。


今回製作したのがこれらのツイストペア線です。

この様に細かなところに手間を掛けることでいいアンプを作ることが出来ます。
音の工房の真空管アンプSK-100はボリュームを最大に回しフルボリュームにしてもスピーカーから全くノイズが聴こえません。まるでアンプの電源が入っていないのかと思うくらいです。
音楽の信号だけを純粋に増幅する、ノイズ混入ゼロだから透き通った良い音が再現できるのです。

音の工房 http://otonokobo.jp/