ギターアンプの修理

ギターアンプの修理とレストアをやってみました。
GuyatoneのDA-20という小型のギターアンプです。
音は出ることは出ますが、かなり雑音があり歪っぽく各ボリュームのガリがひどい状態です。また、電源入り切りの際「バチーン」とポップノイズもひどいです。

まずは中の状態を見てみます。

比較的中は綺麗な状態です。
GAINとVOLUMEの入力段はOPアンプが使用されており、その後トーン回路を経てパワーICの電力増幅で出力しています。

ポップノイズと雑音はOPアンプ部のようです。OPアンプへの供給電源部のコンデンサ220μFを1000μFに大きくし電源投入時の暴れを小さくしました。またOPアンプ自体のノイズも軽減するためICソケットに変更し何種類かのOPアンプで動作確認してみました。

数種類のOPアンプを試してみました。最終的に4558Dが雑音とポップノイズが一番小さくこれを採用しました。
また、電源ON/OFF時のポップノイズ軽減のため電源スイッチのスパークノイズ防止用にスパークキラーを付けてみました。

あとは各ボリュームのガリです。接点復活剤を塗布して何度か回して行くとガリは一時的には取れますがすぐにダメになります。
これは長年の経年劣化がひどいため交換しかありません。このようなギターアンプのボリュームは消耗品と考えた方がいいです。

5個のボリュームのうち4個にガリがありいずれも100kΩのボリュームでした。
下が古いボリュームで上側が交換する新しいボリュームです。

交換後動作確認してみたところ、ポップノイズもほとんどなくなりボリュームのガリも当然なくなりました。雑音もきれいになくなり完全復活です。
出力16Wと書かれていたので小出力かと思いきや結構でかい音が出て普段使いには十二分な音量です。GAINの効きもよくトーン回路の変化も十分です。

アコースティックギターの修復

久しぶりのブログ更新です。
今日は真空管アンプからちょっと離れてギター修復のお話です。

ひょんなことから黒のアコースティックギター(アコギ)を手に入れました。
MORRIS(モーリス)のMG-301BKと言う型式のアコギです。
モーリスギターは日本を代表する老舗ブランドでもちろん国産です。

このギター実は難点がありまして、ブリッジがはがれかけているのです。
「ブリッジ」とは弦の端をボディーに固定部品で接着剤で固定されています。
その接着が不十分だと弦の引っ張る力で剥がれてくるのです。
このブリッジの剥がれで弦の振動がうまくボディーに伝わらずひどい場合は歪んだ音になってしまいます。

写真でも分かるようにブリッジの下の方が剥がれ小型ドライバーが結構深く刺さります。
このブリッジを一度はがして綺麗に再接着し元の状態に修復するのが今回のお話です。

まずはこのブリッジを全部はがして取り除きます。と言っても無理に力づくで剥がすとボディー本体まで傷つけギターが使い物にならなくなります。
綺麗に剥がす方法はブリッジ部分をアイロンで温め接着剤を柔らかくし剥がしていきます。
まずはブリッジの周りをマスキングテープで保護します。

次にブリッジの形状に合わせて切り抜きした厚紙を作り上からあてがいます。これはアイロンをブリッジに充てる時ボディーにできるだけ熱が伝わらないようにするための工夫です。

そしてアイロンを最強に熱しブリッジの上に乗ぜてブリッジを温めます。

接着剤が柔らかくなった頃合いを見計らってドライバーなどを挿し込みながらブリッジをはがしていきます。

このブリッジ剥がしが一番緊張し気を使うところです。今回は運よく綺麗に剥がせました。
剥がした後の接着剤の残りなどを綺麗に取り除き、再接着するのですが接着部分をペーパーなどで磨き平らに下処理をしておきます。

使用する接着剤は「タイトボンド」と言う木工用の接着剤です。この接着剤は強烈でギター製作にはこのボンドが使われているとのことです。

接着の後はC型クランプで圧着固定します。この状態で接着剤がしっかり乾くまで24時間固定しておきます。

翌日、綺麗に接着できているのを見たときは感動しましたね。
ここまで修復できたのならより綺麗に仕上げようとフレット部分や弦を張る金属部分をピカールでピカピカに磨き上げます。

そして修復完成したアコースティックギターがこちらです。

ただ残念なことに私、ギターはそんなに得意ではないのです。
若いころ少しは弾いていましたが、今では指は全く動かずコードもほとんど忘れてしまいました。
また一から練習です。
指が痛い~!