読売新聞に「真空管アンプ」の記事

5月15日付の読売新聞12面にでかでかと真空管アンプの記事が掲載されていました。

真空管アンプはブームなんですね。
退職されたお父さんの趣味として、また真空管を知らないデジタル時代の若者のもの珍しさなどきっかけはそれぞれでも真空管アンプの音に魅せられる人は多いのですね。

一部のオーディオファンだけでなくこうして一般紙に記事が掲載されると多くの方の目に触れ「真空管アンプ」の認知度が増して行くことはいいことではないでしょうか。
「真空管アンプ」と言っても大小、価格も高低いろいろなものがあります。自分に合った真空管アンプに是非巡り合ってもらいたいものです。

ペア真空管(その2)

先の記事で「プッシュプル回路が正しい増幅ができない。」と書きましたが、正しい増幅とはどんなことなのでしょう。

音の信号は+側と-側の波形から成り立っています。
プッシュプルアンプはその信号を+側、-側に分けて別々に増幅します。
そのため2つの真空管が必要になるのです。
そこで、この2つの真空管の特性が違うと増幅された信号が+側と-側で違った大きさになり、違和感のある音になってしまいます。

そこで2本の真空管の特性が合っている『ペア真空管』を使うことになるわけです。そうすることで入力波形を原型通り増幅でき原音再生を行うことになります。

ちなみに2本の真空管+側-側別々に増幅した信号は出力トランスで結合され増幅された音の信号になりスピーカーを駆動します。

 

ペア真空管(その1)

『ペア真空管』とは特性の揃った2本の真空管のことを言います。

そもそも『ペア真空管』がなぜ必要なのかと言うことを説明します。
プッシュプル回路で使用する真空管は2本の真空管で動作します。その2本の特性が揃っていないと正しい増幅ができないことになります。

そこで、2本の特性が揃った真空管が必要になり『ペア真空管』として売られているわけです。

それでは、シングル回路の場合はどうでしょう。
シングルと言うように1本の真空管で動作しますのでプッシュプルのようなことはありません。
しかし、アンプはステレオですから左と右があります。左右の増幅度が違うと音の中心がずれてしまうことになります。

そこで、シングルの場合は増幅特性の揃った2本の真空管があればいいことになります。SK-100のようなシングル回路で使用する真空管は増幅特性が揃った『ペア真空管』が求められます。

音の工房ではSK-100と同じ回路の試験機を用意して、真空管を計測しています。
入力を一定にして出力を計測し同じ値(近い値)のものをペアとして組み合わせます。

真空管アンプ標準キット、デラックスキット販売開始

デラックスキットは先行して販売開始していましたが、
標準キットも整い本日(2016年11月30日)より正式にキット販売開始いたします。

標準キットも1台試作し、検査の結果良好な特性が出たことを確認しました。
音出しでももちろん超三結のあのいい音が再生されています。
完成製品SK-100と回路は同じですので、音の評価は「お客様の声」を参考にされてください。→真空管アンプ音の工房/お客様の声

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「標準キット製作説明書」も最終校正が終わり出荷版が完成しました。
今回の説明書には電気回路掲載ページに回路の概要説明を追記しました。回路を見る時のお役に立つのではないでしょうか。

これですべての準備が整いました。
ただ、白色のボディーの用意が少ないので品切れになるかもしれません。その際は少しお待ちいただくことになると思います。
キットは今後継続的に販売をしていきたいと思っています。
よろしくお願いいたします。

真空管アンプキットまもなく販売

真空管アンプキットSK-50KTの販売準備がやっと整いました。
11月21日(月)には販売開始できそうです。

前回のブログでは11月前半にも販売できそうと書きましたが、製作説明書の準備に思いのほか時間がかかってしまいました。
それに、標準キットのターミナルが不足しているため標準キットはもう少し先になり、デラックスキットから販売を始めます。

デラックスキットの全容写真です。
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キットはどの部品ひとつ欠けても完成しません。そういう面ではキットのセットを用意する時大変気を使います。

このキットは半田付けさえ確実にできる方でしたら電子工作初心者の方でも製作可能です。半田付けだけはしっかり練習して確実にできるようにしておいてください。
その他最後で調整が必要ですのでテスターを使います。メーター式のアナログテスターでもデジタル表示のテスターでもどちらでも構いません。

このキットの製作手順の流れ
(1) 部品の確認(部品のどれひとつ欠けても完成しません)
(2) プリント基板の製作(決められた部品番号のところへ部品を入れていきます)
(3) 本体へ電気部品の取り付け(手順書に組立て順が書かれています)
(4) 電気部品の配線(配線図と配線表それに実体配線の写真で確認します)
(5) 電源回路の動作確認(いよいよ完成間近)
(6) 真空管を差し込む
(7) 仮調整
(8) 本調整
(9) 完成

製作時間は個々の経験と熟練度により大きく差があると思いますが
一般的に10~20時間程度かと思います。
せっかくの趣味ですので時間をかけて楽しみながらゆっくり作ってみてください。

キットのページはこちら
http://otonokobo.jp/08_kit/kit.html

 

無停電電源の設置

数か月前にこの地域で広域停電が発生しました。
ちょうどPC(デスクトップ)で作業中いきなり電源ダウンです。そしてファイルサーバー(NAS)もダウン。
停電復旧後、再起動したらPCもサーバーも運よく無事で作業中のファイルも壊れることはありませんでした。

ただこれはたまたま運が良かっただけで、壊れてもおかしくありませんでした。
今の日本ではそうそう停電なんてあるものではないのですが、天災と同じように停電は忘れた頃にやってきます。

特にサーバーは定期的にバックアップを取ってるとはいえ保存しているファイルが壊れることは最悪です。
そんなリスクを少しでもなくすため、無停電電源を導入しました。無停電電源のことをUPSと言うのですね。
今回導入したも物はOMRON製のBY35Sという比較的小形で小容量のものです。
ups

無停電電源装置にはバッテリーが搭載されていて、通常は普通のAC100V がそのまま供給されるのですが、停電になったら瞬時にバッテリーからAC100Vを作り出し停電することなく電源を供給します。
ただし、停電後の100V供給はバッテリーの持つ限りの時間です。
今回設置した装置は9分から10分程度です。

たった10分程度ですがこの時間が重要で、これだけの時間で必要十分なのです。
と言うのもPCを操作しているときなら停電になりファイル保存し電源をシャットダウンするまで1~2分あれば十分です。
また、常時電源の入っているサーバーの方は無停電電源装置からの信号で自動的に電源停止動作を行うように設定しました。

停電さえなければ無停電電源装置なんて無用の長物なのですが、転ばぬ先の杖と言いますか今風に大げさに言えばリスクマネジメントなんですね。

何でもかんでもデジタルデータ化になった現在は怖いです。
音楽だってデジタル化となってファイルで保存されます。CDなら無くなることはないでしょうが、ハードディスクに入れたファイル形式の曲は何千曲何万曲入っていてもハードディスクが壊れたらすべての曲は無くなります。
一瞬でデータが無くなる恐怖と隣り合わせ・・・と心配しすぎてもしょうがありませんが。
少しでもそのリスクを回避する今回の無停電電源の導入でした。

OMRON無停電電源装置BY35S

キット販売開始準備中

プリント基板の部品をはじめキットに使う部品がほぼ揃いました。

すぐにでもキットの販売開始を行いたいのですが、これからキットの試作機の最終動作確認を行います。
そして製作説明書を書き直さなくてはいけません。前回使用した部品とだいぶ変更になりましたので大幅に説明書の書き換えがあります。

また前回はデラックスキットは標準キットの説明書を共用していましたが、今回からデラックスキット専用の製作説明書を作ろうと思っています。その方がずっと作りやすくなるはずです。

そんなこんなで、販売開始まであと1週間程度はかかる予定です。
キットの販売再開をお待ちのお客様にはもう少しお待ちいただくことになります。

キットに使うプリント基板を組み上げたものの写真を掲載します。
標準キット用とデラックスキット用それぞれの基板を製作してみて、製作上の注意点や製作手順の確認を行いました。

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音の工房のブログを開始!

ブログをはじめました。

真空管アンプに関することや「音の工房」の様子風景など皆様にお伝えしていければと思っています。

「音の工房」は本格的な真空管アンプを手の届くお値段でご提供しております。
真空管アンプの良さを多くの方に知ってもらいたい、との想いから作り上げたSK-100は多くの方にご満足いただけるものになりました。

これからも「音の工房」はよりご満足いただける真空管アンプ作りにまい進して行く所存です。
そして、このブログを通じて私の想いの少しでもお伝えできれば
また、いろいろな情報を発信できればと思っております。

よろしくお願いいたします。

音の工房
代表 本間良廣

「音の工房」のHPは→http://otonokobo.jp/